〒134-0088 東京都江戸川区西葛西7-12-7 森山脳神経センター病院 /〒134-0081 東京都江戸川区北葛西4-3-1 森山記念病院
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By admin • 12月 26, 2020 • 目にみえる腫瘍は全て取れましたよ と術後の先生の声 はコメントを受け付けていません
◆目にみえる腫瘍は全て取れましたよ と術後の先生の声◆
14年前、◯◯大病院で行った手術。1回では数値が下がらず2回目チャ
レンジしたところ、尿崩症になりそれでも数値は高いままで、もうこれ
以上下垂体を触って他のホルモンに影響が出ては困ることの方が多いと
いうことで、この14年のあいだに投薬治療から注射治療に切り替え治
療してきましたが、最近は内視鏡で見ながら手術をすると聞き、もしか
したら取ってもらえるのではないか?ということでこの度山田先生にお
願いしました。最初の手術から年数が経ってることと、注射治療で腫瘍
が石灰化してないか?動脈に近いのではないか?など◯◯大病院の担当医
に言われた心配もありましたが、「目に見える腫瘍は全て取れましたよ」
と術後先生から聞いた時はとても嬉しかったです。森山病院では看護師
の方々みなさん優しくて、京都から1人入院しに行った不安も、行けば無
くなりとても良くして頂きました。数ヶ月後、負荷検査を受ける予定に
なってますが、術後問題なく過ごせてるので再び先端巨大症になること
はないのではないかな?と思っています。この度は本当にありがとうご
ざいました。
2020年12月 京都在住 44歳女性
患者さんは先端巨大症で2回の経鼻手術でも治癒に至らず
薬物療法を余儀なくされていた患者さんです。薬物療法で
先端巨大症の活性のバロメーターであるIGF-1は正常化し
ていましたが、長期にわたる月一回の薬物療法を止めれる
ものなら止めたいという思いから、小生からあらためて手
術を受けることを決意された患者さんです。もちろん全ての患者さんが
再手術可能なわけではありません。この患者さんには、まだ十分に切除
できる部位に腫瘍の残存がありました。再手術を行うことにより完治の
可能性が高いと判断された患者さんで山田正三による再度の手術を希望
される方のみが手術可能(適応)となるわけです。この患者さんも右側
の外側に腫瘍の残存がありましたが、実際の手術では右の海綿静脈洞の
内側壁にまで腫瘍は浸潤し、海綿静脈洞内部の内頸動脈にまで達してい
ました。これらを全て切除し、術直後、完全寛解に至ることができまし
た。(術前の長期の薬物療法の影響も全く否定はできないので術後3ヶ月
後に地元で再評価予定です)このような機能性下垂体腺腫の再手術は大変
難しい手術となるため、より良い結果が得られるように、より専門性の
高い施設での手術が不可欠となります。また初回手術とは異なった色々
な問題点(通常の解剖学的構造の消失、腫瘍性状の変化、腫瘍が分断され
ている等々)があり、そのことで手術が大変困難となっているわけです。
ご興味のある方は、その詳細が下記論文(先端巨大症における残存あるい
は再発腫瘍に対する再度の経鼻手術 英文))に記載されていますので
ご参照ください。
Yamada S その他.Repeat transsphenoidal surgery for the
treatment of remaining or recurring pituitary tumors in
acromegaly. Neurosurgery. 2010 Oct;67(4):949-56.
山田 正三
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