出産3か月後に覚悟を決め山田先生の手術

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◆出産3か月後に覚悟を決め山田先生の手術◆

　
2020年11月鞍結節部髄膜種の手術をして頂きました神奈川県３９歳女性です。
妊娠７ヶ月の時、右目の視力だけ急に下がった事に違和感を覚え、近所の眼
科に相談に行きました。しかし検査をしてもで特別異常は見つからず、
様子を見るように言われましたが、やはりその後も視力の低下は続きました。
産科の先生にも相談しましたが妊娠中はいろんな状態がでるものなのであま
り神経質にならない様にと言われました。それでも目の眩しさ、右目で物を
見ると色がくすんだり、もやがかかってみえるような症状があり、視力もさ
らに悪化した為、再び別の眼科を受診し、そこで初めて右目だけ散瞳、視野
が欠けていることがわかりMRI検査を勧められ撮ったところ、脳腫瘍がみつか
りました。その時点で私は妊娠8ヶ月でした。初めに相談した医師には腫瘍が
大きいため、頭を開ける手術になる事やお腹の赤ちゃんもそれに伴い臨月を
待たず、帝王切開での早めの出産を進められました。赤ちゃんをお腹から早
く出してしまうのも、開頭の手術も怖い一心で、とにかく実績のある先生に
診て頂きたいと思いネットで探すうち間脳下垂体の権威である山田先生をみ
つけました。虎ノ門病院で初めてお会いした際、手描きにイラストなどを交
えながら丁寧に説明をしてくださいました。その中で、出産は帝王切開か無
痛分娩なら臨月まで待っても大丈夫な事、また手術は出産後に様子をみて考
え、且つ開頭ではなく鼻からできると言って頂きました。そして「心配な事
があれば、ここに連絡をして、一緒に考えていくからね」とアドレスを教え
て下さいました。視力の状態などで心配な事がある度、メールで相談させて
頂きましたがいつもすぐお返事を頂き出産までの間、励まし続けて頂きまし
た。おかげ様で、無事出産を終えいよいよ手術を考えなければならない時も、
まだ3か月に満たない子供がいる私にとってはそれは大きな決断で迷ってしま
うこともありましたが、山田先生は私の不安や疑問に「手術でも何でも治療
は納得して受けることが大切です。一緒に頑張りましょう」という言葉と共
に１つ1つ一緒に向き合って考えて下さいました。そして手術は大成功！右目
の見え方も翌日から良くなっていきました。術後の痛みも痛み止めを飲み忘
れてしまう程、軽くて驚きました。それでも山田先生は入院中、ほぼ毎日
（日曜日まで！）病室に顔を出して下さり、一体いつ休んでおられるのだろ
うと思う程でした。手術から一週間で退院となり退院が決まった日、山田先
生と撮って頂いた写真は私はもちろん、家族にとっても宝物です。そして定
期検診で山田先生にお会い出来るのも、これからの私の楽しみの一つとなり
ました。技術もお人柄も素晴らしい山田先生にお会いできました事、感謝の
気持ちでいっぱいです。これからもお体を大切に先生のご活躍陰ながらずっ
とずっと応援しております！

2020年11月 神奈川県　女性


39歳で漸く授かったお子さんをお腹に抱えているだけでも大変な
のに、鞍結節部髄膜腫、それもかなり大きな鞍結節部髄膜腫で開頭
術が必要だと宣告された患者さん、ご家族のご不安、ご心配は如何
程のものか想像を超えるものだったと思います。その中で、冷静に
お考えになられ、分娩後3ヶ月後に手術を受けられた決断には頭が下
がります。結果的に手術は拡大経鼻手術で、無事腫瘍を全摘することができ、
大成功でしたが、これも患者さんの勇気と決断の賜物だったと思います。同時
に医師冥利につき、我々医療従事者も大変喜んでおります。お子様も今後健や
かに成長されることを祈願しております。
山田　正三