〒134-0088 東京都江戸川区西葛西7-12-7 森山脳神経センター病院 /〒134-0081 東京都江戸川区北葛西4-3-1 森山記念病院
Ⅿoriyama-neurological-center-hospital, ,7-12-7 Edogawaku-nishikasai,Tokyo/Moriyama Memorial Hospital, 4-3-1 Kita-Kansai, Edogawa-ku, Tokyo
By admin • 1月 27, 2021 • みんなの元に帰って来られ明日に繋がった私の生命 はコメントを受け付けていません
◆みんなの元に帰って来られ、明日に繋がった私の生命◆
2020年7月15日にクッシング病で手術をしていただいた兵庫県の○○です。
今回、感謝の気持ちをお伝えしたくメールさせていただきました。2020年の
春頃から顔が丸々と浮腫み、お腹周りが太り、また首に力が入らず、自宅の階段
を上るのも大変な状態となりました。
5月20日近くの医院に受診すると、医療センターを紹介していただき、元々の
高脂血症に加え、カリウム欠症、高血圧症、糖尿病と診断され、即入院となりま
した。急に重病人となり、一週間後には、○○大学付属病院に転院。検査と治療が
続きました。6月24日、主治医の先生から「東京の森山記念病院を紹介します。
おそらく8月以降の手術になると思われますが、一旦退院して連絡を待ちましょ
う。」と言われました。
そのとき「もう私には明日という日がないかもしれない。とにかく今は、家族
の元に帰られることを喜ぼう!」と思いました。すると退院の前日に山田先生
から直々に「7月15日に手術をしましょう。東京に来ることができますか。」
と主人へ連絡が入りました。心に希望の光が灯りました。
コロナ禍のざわざわとした中、東京へ細心の注意を払いながら移動しました。手
術の前日に山田先生から説明を受けました。「手術はあくまでも対症療法でしか
ありませんが、少しだけ腫瘍を取って「はい、手術をしましたよ。」ではなく、
ぎりぎりのところまで、取り除けるところまで、頑張って取り除きたいと思って
います。」と仰ってくださいました。その言葉に勇気をいただきました。
4時間に渡る手術。出血が多かったようです。PCR検査、入院、手術、退院ま
で11日間。山田先生をはじめ、善本先生、三木先生、小野先生、看護師さん、
秘書さん、森山記念病院で最高のスタッフによる最高の医療・治療を受けさせて
いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
僅かに腫瘍が残存している可能性があると説明を受けましたが、術後、はや5か
月が経過しました。すこぶる元気な日、身体が怠くて寝てばかりいる日、背中や
腰、指の痛い日もあります。以前のようにてきぱきと動くことができなくなって
しまった私の身体。残念なことも多いですが、このまま抜け落ちてしまうのでは
ないかと心配していた頭の脱毛が止まったように感じます。嗅覚も徐々に戻って
きました。みんなの元に帰って来られ、明日に繋がった私の生命。嬉しいです。
家族やまわりの人たちに笑顔で恩返ししていきたいと思います。
入院中、いつ休息されているのかしらと思うほどお忙しい様子の中、毎日何度も
病室を訪ねてくださった山田先生、善本先生、ありがとうございました。どうぞ
ご自愛くださいませ。そして、私のような患者さんのためにご活躍ください。
よい一年となりますように。 お礼とご報告まで。
兵庫県 ○○
この患者さんは65歳と比較的高齢のクッシング病の方で、腫瘍も8mm
と比較的大きな腫瘍で左側から左側海綿静脈洞に浸潤する腫瘍でした。
腫瘍は海綿静脈洞の壁も含め、目一杯切除しました。クッシング病は
本当に難しい病気です。10人に一人はMRIや手術での丹念な検索でも
原因となる腫瘍が見つからない場合がありますし、手術で切除しても少
しでも残ると必ずと言っていいほどその後再発を来します。再発の多くは海綿静脈
洞浸潤部腫瘍の取り残しからの再発です。この患者さんでは腫瘍がきちんとあり
海綿静脈洞部の腫瘍も可能な限り切除しましたので今後も完全寛解が維持できる
ものと願っています。
山田 正三
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