〒134-0088 東京都江戸川区西葛西7-12-7 森山脳神経センター病院 /〒134-0081 東京都江戸川区北葛西4-3-1 森山記念病院
Ⅿoriyama-neurological-center-hospital, ,7-12-7 Edogawaku-nishikasai,Tokyo/Moriyama Memorial Hospital, 4-3-1 Kita-Kansai, Edogawa-ku, Tokyo
By admin • 11月 18, 2020 • 物が二重に見えてしまう症状も山田先生の言葉通り3か月で治りました。 はコメントを受け付けていません
◆物が二重に見えてしまう症状も山田先生の言葉通り3か月で治りました。◆
昨日は赤坂虎の門クリニックで診察をしていただき、ありがとうございました。
先生の手術を受けてから1年が経過し、先日の血液検査やMRI検査の結果も良好
でしたので安心致しました。本当に先生に手術をしていただき、感謝の気持ち
でいっぱいです。私の場合、手がしびれ始めて勘の良いという表現をしてもよい
かどうかわかりませんが、お医者様が血液検査をしてくださり、先端巨大症とわ
かりました。しびれの病気は手根管症候群ですが、引き起こした元の原因は先端
巨大症だったのです。今振り返ると色々なサインは出ていました。手足が大きく
なり、関節痛、むくみ、頭痛、睡眠時無呼吸、高血圧・・全てが先端巨大症が原
因なのかはわかりませんが、どれも術後には改善しています。最初はかかりつけ
の病院で検査入院、その後手術の話になりましたが、腫瘍を取りきるには難しい
場所にあるとのことでした。実は、私は甲状腺がんと乳がんの手術を受けた経験
者です。どちらの手術も検査入院をした病院で受けましたので、今回もその流れ
で話は進みそうでした。今回の病気はかなりのショックで自分のことだけを考え
たら寿命が縮まってもいいからもう手術はしたくない、という気持ちでした。た
だ家族のことを考えたら、健康で寿命を全うしなければと思い、手術についてイ
ンターネットで調べ始めたのです。脳というとても大切な場所の手術なので、自
分が納得して後悔しないように決めたいと思いました。そして下垂体の第一人者
である山田先生にたどり着いたのです。今回の手術を山田先生にお願いしたい旨
を、検査入院をした病院のお医者様に相談をしました。すると偶然にも上司の先
生が山田先生とお知り合いとわかり、紹介していただくことに。ご縁を感じずに
はいられませんでした。手術後も大変でしたが、山田先生の言葉で乗り切ること
ができました。左目に物が二重に見えてしまう症状が出てしまったのです。でも
山田先生の「3か月ぐらいで治るから」の言葉通りに治りました。治るまで不安
がありましたが、山田先生の言葉を疑うことはありませんでした。万に一つ、治
らなかったとしても山田先生に手術をしていただいての結果ならば受け入れられ
る、という覚悟があったからです。もう一つ、脱毛に悩まされました。山田先生
からそのお話は聞いていたので、やっぱり・・でした。育毛剤とマッサージは必
須です。今はもう嗅覚も戻り鼻の調子も良くなりQOLが良くなったと思います。
改めて山田先生、白水先生、お世話してくださった病院関係者の皆様に深く感謝
を致します。ありがとうございました。山田先生、お忙しい毎日とは思います
が、お体ご自愛ください。また来年の検査、診察もよろしくお願いいたします。
2020年〇月 神奈川県 女性
この患者さんでは腫瘍が左外側の海綿静脈洞(以下CS)に高度に浸潤
する腫瘍でした。腫瘍のCS浸潤が最も手術成績に影響する因子である
ことは万人の認めるところです(手術成績不良の一番の因子)。その
意味で画像を検査された内科の先生も手術で治るのは難しい症例だと
お話しされたのだろうと思います。理由はCSの中に内頸動脈(以下IC)
と言うとても大事な動脈と、更に眼球運動に関係する外転神経、動眼神経、など
が走行しているからです。従って無理をして腫瘍を切除しようとするとこれらを
損傷し、時にIC損傷などでは致命的な合併症(麻痺や時に命にかかわる)を生じ
ることがあります。そのようなことがないよう、われわれは術中ICを常に確認す
るマイクロドプラを使用し、また術後に眼球運動障害が来ないように術中眼球運
動をモニターしながらCSの腫瘍の切除操作を行います。この方の場合、それでも
術後最も頻度が高い左の外転神経麻痺(結果左目が外側に動かない)が生じてし
まいました。しかし同時に腫瘍は全摘でき現在完全寛解の状況となっています。
術中モニターをしているのにどうして起こったのかと疑問に感じるかもしれませ
んが、モニターで反応するには神経に術中実際に何らかの影響がないと反応しま
せん。残念ながらその程度の神経への手術操作の影響でも、このように極めて稀
に術後に麻痺が出てしまうことがあります。しかしこのような麻痺は神経を切断
して起こったものではないことが術中モニターを行っているとわかりますので、
患者さんには大丈夫3ヶ月で治りますよ(術後の一過性麻痺)と自信を持ってお
話ができたわけです。従って術中のモニターは完全に術後の麻痺を防げるもので
はありませんが、やはり有用なtoolであると考えています。
山田 正三
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