〒134-0088 東京都江戸川区西葛西7-12-7 森山脳神経センター病院 /〒134-0081 東京都江戸川区北葛西4-3-1 森山記念病院
Ⅿoriyama-neurological-center-hospital, ,7-12-7 Edogawaku-nishikasai,Tokyo/Moriyama Memorial Hospital, 4-3-1 Kita-Kansai, Edogawa-ku, Tokyo
By admin • 6月 30, 2021 • 頭蓋咽頭腫で開頭手術を勧められたらセカンドオピニオンを はコメントを受け付けていません
20XX年1月X日に森山記念病院にて手術を受けました○○です。腫瘍が見つかったきっか
けは眼科での視力検査でした。物の見え方に違和感を覚え、視野検査を受け、視神経に
影響する腫瘍がある可能性があると言われ、近くの総合病院でMRIを撮ったところ
下垂体腫瘍を発見。早急に手術が必要、手術の方法は開頭手術のみといわれました。
視力検査からのまさかの腫瘍発見、手術も後遺症のリスクが高い開頭手術。ショックで
何も考える事ができず、目の前が真っ暗になり、早急にといわれるがままに開頭手術を
受けようと思ったところに母が山田先生の事を調べ教えてくれました。無事にセカンド
オピニオンを受けていただき、山田先生から「大丈夫だよ、やってみよう。」と仰って
いただき経鼻手術を決意しました。あまりの安心感に涙を流したことも忘れません。
その後、色々な説明や準備を行い事前入院を経て手術当日。初めての大きな手術、しか
も脳の手術。正直恐怖で押しつぶされそうになりましたが、山田先生を信じました。
私の場合、鼻の構造が人より複雑かつ腫瘍の大きさも大きく大変だったようですが、流
石は山田先生です。結果、手術は無事成功しました。手術直後は戸惑いや後遺症による
今後の不安などもありましたが、山田先生をはじめ色々な先生方に寄り添っていただき
おかげさまで今は後遺症とうまく付き合いながら日常を過ごしてます。定期的にMRIに
よる術後の経過観察、再発や異常がないかを確認してその時に不安なことがあれば山田
先生にご相談させていただいております。私の場合は命や視覚障害のリスクもあった腫
瘍ですが、それを乗り越えて今の自分があるのは、間違いなく山田先生のおかげです。
山田先生が私の今後の人生を切り開いてくださいました。感謝してもしきれません。
この度は本当に、本当にありがとうございました。 関東 33歳男性
この患者さんの病気は、頭蓋咽頭腫で、かつ腫瘍は従来から開頭術が適応と
されて来た頭蓋内に主座し、かつ下垂体茎の後方にあり、第三脳室に進展す
るタイプで、その外科的アプローチが極めて困難な症例でした。残念ながら
下垂体の機能は残せませんでしたが、腫瘍は無事に経鼻的方法で全摘でき、
視機能の改善が得られ、現在も再発なくホルモン補充療法のもと経過を見
ている患者さんです。頭蓋咽頭腫の手術は過去には 5−10%の症例のみでしか、経鼻
手術の適応はなく、多くは開頭術が施行されて来ました。しかし20世紀末に拡大経鼻手
術という新しい方法が考案され、更に現在内視鏡が応用され、ほとんどの頭蓋咽頭腫の
手術は、年齢にかかわらず経鼻的な手術での切除が可能となってきています。経鼻法の
最大の欠点は術中の髄液漏とこれに続く術後の髄液漏のリスクです。しかしこれも現在
ではほぼ克服されてきており、術後に髄液漏が生じ、術後合併症として大きな問題にな
ること極めて稀(1%程度)となっています。その点を除くと、脳への侵襲(視床下部障
害など)は明らかに経鼻手術の方が開頭術に比べ軽微です。従ってこの患者さんのよう
に頭蓋咽頭腫と診断され、手術は開頭術と言われた場合には迷わずセカンドオピニオン
をお受けになることをお勧めします。
メール相談も受け付けております。
山田 正三
~皆さんが病を乗り越え、調和に満ちた人生を過ごせるよう、手術を通し、皆さんのご健康をお祈しています~
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