〒134-0088 東京都江戸川区西葛西7-12-7 森山脳神経センター病院 /〒134-0081 東京都江戸川区北葛西4-3-1 森山記念病院
Ⅿoriyama-neurological-center-hospital, ,7-12-7 Edogawaku-nishikasai,Tokyo/Moriyama Memorial Hospital, 4-3-1 Kita-Kansai, Edogawa-ku, Tokyo
By admin • 12月 9, 2019 • 思いやりのある優しい言葉をかけていただきました。 はコメントを受け付けていません
—————————————————————————————————————
◆思いやりのある優しい言葉をかけていただきました。◆
2XX9.X.29に森山記念病院で手術をしていただいた◯◯◯◯◯(49歳、女性) です。私は、X-3ヶ月前ごろから字を読むにもはっきり見えなくなり、自分では 年齢的に老眼の始まりかなと思っていました。とりあえず近医の眼科に受診し、 角膜が傷ついている、ドライアイということで点眼薬で様子をみるという診断だっ たので段々良くなっていくだろうと安心していました。しかし徐々に視力が悪くな っていく中、仕事が忙しかったので、どうしてなんだろう、今の治療で良くなるだ ろうかと不安を抱えながら2か月が過ぎました。 左目の視野が狭くなり、さらに見えずらくなっていきました。総合病院の眼科を 受診し視野検査等多くの検査をした結果、脳に異常があるかもしれないという診断 でした。目以外は自覚症状がなかったので脳に異常があることに困惑しました。 これからの治療で脳の手術が必要となると自分の命を預けられる信頼できる専門医 に診てもらいたいと思いました。自分でインターネットで検索し東京クリニックに 受診することを決めました。そこで偶然にも森山脳神経センター院長の堀先生に診 ていただきました。他の病院であれば1~2週間待ちのMRI検査をその日にしていた だき、頭蓋咽頭腫と診断がつき、説明を丁寧にしていただきました。 またその日に内分泌科の小野先生に受診し手術前の検査の予定をいれていただき 翌日に森山脳神経センター病院に検査入院させていただきました。 そして名医の山田先生にX.29に手術をしていただくことになりました。 視野がなくなっていく不安をかかえながらの約2か月間が受診して3日間で治療計 画が決まる迅速さに感動しました。 入院中、山田先生に初めてお会いした時、丁寧に病状や手術の説明をしていたき 私が左目の視野欠損が進んでいて不安が大きいことを相談しましたら「手術で視 力は良くなるから」「心配なら早く手術をするよ」とおっしゃってくださいまし た。思いやりのある優しい言葉をかけていただき安心しましたし、先生を信頼し おまかせできると確信しました。また、山田先生のホームページを読んで勇気づ けられ、希望をもちながら手術までの1か月間を待つことができました。手術の日 を向かえ、手術直後先生から「目は見えますか」の声にぼーっとした意識の中、 目を開くと元の様にはっきりと見えた時は涙が出るほど感動しました。 入院中は何度も先生方が様子を診に来てくださり、看護師さんは笑顔で優しく対 応していただき安心して快適に入院生活を送ることができました。その後、順調 に回復し術後12日目で退院することができました。1か月が経ち、何の後遺症もな く、体調も良く仕事を始めることができ、いつも通りの生活を送ることができる喜 びを実感しています。山田先生に手術をしていただいたからこそだと感謝していま す。先生から助けていただいた命を大切に新たな人生だと思って日々過ごしていき たいと思います。そして、悪くなる病状に苦悩した3か月間が、短い期間で高度な 医療を受けることができたことは幸運だったと思っています。関わってくださった すべての先生方、看護師さん、皆様に深く、深く感謝致します。本当にありがとう ございました。 2019年12月 ◯◯◯◯◯
視力障害を主訴に見つかった鞍上部タイプの嚢胞性の頭蓋咽頭腫でした。 視交又を強く圧迫し、両耳側半盲を呈していましたが、内分 泌学的には明らかな機能低下はなく、したがって最大限下垂体機能を温 存し、かつ腫瘍を全摘するというハードルの高い手術が望まれた症例です。 拡大経鼻手術にて綺麗に下垂体と、それに連続する下垂体茎を残す 手術ができた症例で、術後視機能の回復と下垂体機能の温存が可能であった症例です。 しかし頭蓋咽頭腫の多くは下垂体の茎から腫瘍が発生するので、茎を残すことと腫瘍 を全摘することは多くの症例では相反する行為であり、どちらかを犠牲にすることが 多いのが一般的です。すなわち全摘にこだわるとどうしても下垂体の茎を切除せざる を得ない、一方下垂体機能温存にこだわると下垂体茎に付着する腫瘍を部分的に残さ さざるを得ないことになります。最近では長期成績が全摘症例と部分摘出+放射線療 法の2群間で変わらないとの報告が多く下垂体機能を残すことに重点を置き、部分 摘出+放射線療法を主張する意見が欧米では主流になりつつあります。一方日本は 前者(下垂体機能を犠牲にしても全摘を優先する)の立場が一般的です。私はもち ろん症例によりますが、最近ではたとえ多少腫瘍が残ってでも、できるだけ茎をのこ す(下垂体機能の温存)努力をしています。この論戦については引き続き検討して いく必要があると思います。 山田 正三
Comments are closed.