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◆山田正三先生にクッシング病の手術をしていただきました。◆

山田正三先生、この度はクッシング病の手術をしていただきありがとうございました。術後
1ヶ月が経過、現在は血圧が下がり体が楽になり、首周りとお腹の脂肪が少し減りまし
た。山田先生の所に辿り着くまでの経緯を振り返ると、私はおそらく3年程前からクッシ
ング病の症状が出ていたと思います。高血圧、ムーンフェイス、ニキビ、足の浮腫、髪
の毛質が変わった等があり、病院に行っても全く改善しませんでした。
運動不足か生活習慣のせいかと思い、ジムに通ったり食べる量を減らしたり食べ物に気
をつけたりしていました。健康診断の心電図で要検査となり循環器の病院に行くと、高
血圧のため市民病院の内分泌科に紹介となり、そこでバセドウ病と言われました。それ
は薬で正常になりましたが、高血圧が治りませんでした。その時もしかしたらクッシン
グ病かもしれないと言われ、全く聞き慣れない病名にビックリしました。それからクッ
シング病の検査をたくさんして、特にサンプリング検査が痛すぎてトラウマになりまし
た。最終的にクッシング病と確定診断されるまでとても不安で苦しかったです。病名が
確定しないと治療できないけど、クッシング病だと確定になるのも怖かったです。そし
て手術をするなら大学病院になるので次は大学病院で手術の説明を聞きました。腫瘍の
位置的に、全摘出できないかもしれないと言われ、それは再発可能性が高いという意味
だと思い、大変ショックでした。このまま進めるのが本当に良いのか考えて、山田先生
に連絡をし、何度か先生とやりとりをして、結果的に山田先生に手術をお願いすること
にしました。地元か東京かで迷いました。その時はコロナの波がだいぶ高くて東京に行
くのがとても怖かったです。また、高血圧が続いて体を動かす事がかなりしんどかった
です。でもいくら地元でできても再発可能性が高いなら術後日常生活で苦労するのでは
ないかと思い山田先生と電話でお話しした時に、クッシングの手術に慣れている病院で
やった方が良いと思うから東京においでと言われ、決心がつき、勇気を出して東京で手
術をしてもらうことに決めました。経鼻的内視鏡手術は成功し、完全摘出できたと言わ
れました。こんなに綺麗に取ってもらえたことが信じられないくらいで、東京に行って
本当に良かったです。しかも山田先生は技術だけではなく、患者の話をしっかり聞いて
くださります。
連休中も休みなく毎日病室に来てくださり、コロナ禍で面会制限がある中そういう事は
とても嬉しかったです。こんなに素晴らしい先生に手術をしていただけて私はとても幸
運だと思います。クッシング病は心身共にとてもつらい病気です。症状が出てから約３
年間、好きな服も着れず好きな髪型にもできず好きな食べ物も我慢し、周りから怠けて
いると思われ検査は痛いのばかり。術後2日間は非常に苦しく、もう絶対になりたくな
い病気です。だからクッシング病自体なくなってほしいです！それが無理なら1人もクッ
シング病にかかってほしくないです。それも無理なら、患者さんが全員治ってほしいで
す。また、私のように地方に住む患者でも、なるべく早く診断が出来て、遠方に移動し
なくても手術が受けられる日が早く訪れるように願います。私は地元での治療が始まっ
たばかりでまだまだこれからですが、必ず治したいです。これまで諦めていたこともこ
れからは諦めないで希望を持てることが嬉しいです。クッシングを完全に治すことが山
田先生への恩返しになるかなぁと思っています。治ったら顔を見せに行くのでその時は
またよろしくお願いします。
岡山県　女性

クッシング病は下垂体腺腫の中で、その診断、治療が最も困難な疾患で、か
つ手術で完全寛解に至らないと多くはその後の治療に難渋する疾患です。ま
た完全寛解になってもその後長期にわたり、骨粗相症の治療やホルモン補充
療法が必要となる厄介な病気です。従って手術がうまくいっても、多くの方
はすぐに正常の方と同じ生活を送れるわけではなく、一歩一歩我慢強く進ん
でいく必要があります。ただしこの分野も最近では新しいお薬の導入（近年ではパシオチ
ド、内服薬のイスツリサ錠）が進んでおり、更に近い将来、もっと治療の選択肢も確実に
増えてくるものと思われます。
山田　正三

～皆さんが病を乗り越え、調和に満ちた人生を過ごせるよう、手術を通し、皆さんのご健康をお祈しています～