森山脳神経センター病院   山田正三

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海綿静脈洞浸潤腫瘍に対する外科治療

By admin • 8月 1, 2022 • 海綿静脈洞浸潤腫瘍に対する外科治療 はコメントを受け付けていません

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内視鏡が主流になった現在でも 海綿静脈洞浸潤(しんじゅん)が不完全切除の最も一般的かつ有意な腫瘍側の因子であるというのは専門家の意見の一致する所です。

 

海綿静脈洞とは下垂体の両側に存在する静脈洞です。その中を内頸動脈が更に周囲には眼球運動を司る神経(動眼神経や外転神経)や顔面の知覚を支配する三叉神経が走行しています(下図)従ってこの領域は昔はno man’s landすなわち触ってはいけない場所と考えられてきました。しかし我々は術中のモニタリングシステムを駆使して、できるだけ安全を担保して積極的な腫瘍の切除手術を行っています。

左は海綿静脈洞(CS)の模式図、右は両側CSを腫瘍が完全に浸潤している腫瘍のMRI像
(両側とも腫瘍は内頚動脈にからみつき、完全に取り囲んでいる)

 

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左はCSを下から見た(左図MRIのブルーの矢印方向から)像。CSを取り囲む硬膜を切除しCSの内部の構造を見ている
ICA:内頸動脈、III:動眼神経、VI:外転神経、V1:三叉神経第一枝、V2:三叉神経第2枝、SOF:上眼窩裂

 

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腫瘍の海綿静脈洞浸潤タイプと切除方法

  部分浸潤型(内側壁への浸潤と洞内への一部浸潤)
  腫瘍を含んだ内側壁の剥離と切除

   IC encasement 型
  ICの内外側を出来るだけ大きく露出し腫瘍を切除する

 

 

CS浸潤腫瘍は「部分浸潤」と「完全浸潤」に大別されますが部分浸潤では上記図の左側のようにCSの内側壁と浸潤腫瘍を完全型では内頸動脈の内外側を十分に開放して腫瘍を切除しています。

 

 

 

 

海綿静脈洞浸潤腫瘍に対する外科治療2

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Categories:下垂体腫瘍の手術
Tags:内視鏡下の経鼻的手術 山田正三 森山脳神経センター病院 森山記念病院 海綿静脈洞 海綿静脈洞浸潤腫瘍 経鼻的内視鏡手術 脳腫瘍 術中のモニタリングシステム

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