〒134-0088 東京都江戸川区西葛西7-12-7 森山脳神経センター病院 /〒134-0081 東京都江戸川区北葛西4-3-1 森山記念病院
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By admin • 11月 3, 2020 • 「腫瘍はキレイに取れたよ」と先生方からの声。経済面でも安心でした。 はコメントを受け付けていません
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◆「腫瘍はキレイに取れたよ」と先生方からの声。経済面でも安心でした。◆
2020年〇月、山田先生に下垂体腺腫の手術をしていただいた九州在住
の〇〇です。
2020年、世間では新型コロナウイルスの流行が騒がれ始めていた頃、
私は原因不明の体調不良に悩まされ不安の日々を過ごしていました。
日を追うごとに仕事への支障も出てきており、いくつもの病院を転々とし、
やっとのことでたどり着いた病院先で「下垂体腺腫」という聞き慣れない
病名の診断を受けました。症状が進行していた私は、すぐに地元の病院で
検査入院し、手術の段取りも決まっていきました。そんな中、自分自身で
も病気に関する様々な情報や論文を調べていたところ、山田正三先生とい
う名医がいることを知りました。既に手術日も決まっていたことや、コロ
ナ禍で移動自粛も本格化しており、九州から東京へ行くことへの不安や
葛藤がありましたが、山田先生に診てもらいたい一心で先生の病院へ電
話を掛けました。様々な混乱や葛藤が入り混じる私に対して、先生はどん
な時も否定せず丁寧に寄り添ってくださり、迷いはすっかり消えていきま
した。また手術前のお注射など、地元の病院との連携なども何も困ること
なくご手配いただきました。
そして自分でも不思議なくらい不安なく落ち着いて迎えた手術日。経鼻
的内視鏡手術術後、麻酔からまだ覚めきれない中、「腫瘍はキレイに取
れたよ」と、先生方が声を掛けてくださったことが耳に残っています。
「先生ありがとう……。」と意識が覚めきれない中、微かに一言だけ話す
ことができたことを覚えております。術後は慣れない口呼吸で眠れない
日々や電解質が下がることもありましたが、いつ休まれているのかなと
思うほどご多忙の中、先生は何度も病室へ来てくださり心強く過ごすこ
とができました。またこの病気は、難病指定による医療費支援の対象に
なっており、経済面でも安心して治療を受けることができました。先生
方と同じ病気で治療されてる方々のご尽力だと感謝申し上げます。
退院して10日、症状はまだありますが少しずつ落ち着いてきています。
これからも経過観察は続きますが、「一緒に診ていくからね」とい
う山田先生の優しいお声掛けに安心して、元の日常に戻り、家族と過
ごせることを嬉しく思っています。山田先生はじめ、善本先生、三木
先生など多くの先生方、看護師さん、スタッフの皆様、本当に有難う
ございました。
新型コロナウイルスの終息が見えない中、大変なご苦労を抱えながら
私たちの生命を守っていただけていることに重ねて感謝申し上げます。
どうか皆様、ご自身のお身体も大切に、ご自愛ください。
2020年〇月
患者さんはTSH産生腺腫という極めて珍しい下垂体腫瘍でし
た。この病気は甲状腺の機能亢進を伴い、従って体重減少、
頭痛、動悸、頻脈、不整脈、発汗過多などの症状を認めます。
この疾患が極めて稀なこと(年間発症率は1人/1000万)か
ら時にバセドウ病などたの甲状腺疾患と誤診されて、治療を
受けられるケースも過去には認められました。腫瘍は一般に浸潤性で、
かつ硬い腫瘍が多いのが特徴です。従って手術での治癒率が低いと報
告されてきました。ただし現在では先端巨大症の治療で使われるソマ
トスタチン製剤が腫瘍の縮小や甲状腺機能の正常化に有効なことが多く、
この方の場合にも腫瘍が浸潤性で大変大きな腫瘍であっったため、術
前3回このお薬を使用して腫瘍の縮小と、甲状腺機能の正常化を得た上
で安全に手術を施行することができ、腫瘍の完全摘出が可能でした。
山田 正三
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