〒134-0088 東京都江戸川区西葛西7-12-7 森山脳神経センター病院 /〒134-0081 東京都江戸川区北葛西4-3-1 森山記念病院
Ⅿoriyama-neurological-center-hospital, ,7-12-7 Edogawaku-nishikasai,Tokyo/Moriyama Memorial Hospital, 4-3-1 Kita-Kansai, Edogawa-ku, Tokyo
By admin • 3月 4, 2019 • 入院中も不安なく過ごすことが出来ました はコメントを受け付けていません
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◆入院中も不安なく過ごすことが出来ました◆
昨年12月X日に森山記念病院にて手術して頂きました◯本◯由◯です。 その節は山田先生をはじめチームの先生方、沢山のスタッフの方々に大変お世話になりあり がとうございました。 昨年3月頃耳の聴こえに不調があり近所の総合病院の耳鼻科にかか り、CTを撮った所たまたま下垂体に腫瘍が映っていました。 その後、脳神経外科を紹介されMRIで20~30mmの大きな腫瘍がある事が判明しまし たが、おそらく良性である事、視神経にまでは広がっていないので私の年齢が51歳である 事を考えると手術は受けても受けなくても良いでしょうとのお話でした。 手術を受けるか どうかの判断は本人に任せますと言うお話でしたが、手術は怖いので出来る事なら避けたい 気持ちもあり、 自分や家族で冷静に判断するのは難しく、他の先生のお話も伺いたいと思 いネットで調べ下垂体腫瘍の専門医を探し最終的に山田先生に辿り着きました。 先生のご経験と実績はさることながら、お写真を見たときの直感でこの先生ならと思った事 が先生を頼る決めてとなりました。 それから東京脳神経外科の外来を予約し7月に山田先 生に診て頂く事ができました。 検査の結果から私の場合は「先端巨大症にあたり手術が必 要です、大丈夫ですよ、私が執刀します」と言って下さいました。 先端巨大症というかなりショックな病名ではありましたが、これまでの病歴(高血圧、甲状 腺の異常、生理不順、発汗過多)などあてはまる事ばかりだったので意外とすんなり受け入 れる事ができました。私はぱっと見た感じでは分り難いようで、詳しいホルモンの検査が必 要でしたが、知識もないまま手術は怖いからとあのまま自己判断で放っておいたらと思うと 怖くなりました。本当に山田先生に診て頂いて良かった、ましてや先生が手術しますと言っ て下さったのでやはり本当にここに来て良かったと思いました。 手術前までの間、血圧が高い為 血圧管理と心臓エコー検査が必要で、東京クリニックの内 分泌科の三木先生と循環器科の小野先生に診て頂く事になりました。 心臓エコーの結果、 心臓機能が低下している事がわかり降圧剤とソマチュリン注射を4回受け、手術出来るまで にして頂きました。毎回丁寧にご説明して下さり大変お世話になりました。いよいよ入院と なり不安な気持ちもありましたが、術前の山田先生から丁寧な説明と「大丈夫だからあまり 心配しなくて良いよ」と言って頂き、もうあとは先生にすべてお任せしようと思いました。 当日は2番目の手術の予定でしたが急遽1番目の手術になり、急いで手術用の術衣に着替え 手術室の透明な扉の前に立つと、手術室の中で先生が笑顔で迎えてくれたので、緊張が和ら ぎとても安心しました。 終わってから病室に山田先生や三木先生達も来て下さり「全部取れたよ」と聞き泣きたいく らい嬉しくて本当にほっとしました。の後の採血の結果数値も正常値に近くなっており、 MRIの画像で観ても綺麗に無くなっていて、放射線治療もおそらく必要ないでしょうとの 事でした。術後は何度も山田先生や三木先生、白水先生が来て下さったお蔭で安心して入院 中も不安なく過ごすことが出来ました。 お忙しい日々を送っていらっしゃると思いますが、今後もお元気で私のような病気で不安を かかえている方の強い味方となって下さい。また近々お伺いさせて頂きます。 最後に山田先生、チームの先生方、森山記念病院の看護師スタッフの方々には感謝してお ります。本当にありがとうございました。
山田正三:この患者さんのお手紙には書かれておりませんが、私のところに来る 前にも他の下垂体専門の先生にセカンドオピニオンをお願いし、いずれも経過 観察でいいのではとのことだったようです。私の外来にセカンドオピニオンを 求めていらした時、画像とご本人を拝見した際には非機能性腺腫で腫瘍はそれ なりに大きなものの主体は蝶形骨洞内であり、経過観察でいいのではと考えま した。しかしその中で下垂体のホルモンが十分に検討されておらず、機能低下があるかもし れないと考え、日を改めて来ていただきホルモンの基礎値とその標的臓器のホルモンを一応 念のため測定しました。結果なんとIGF-1が高く、もう一度本人の身体をよくよく観察する と確かに先端巨大症に合致する所見が認められました。(非機能性腺腫と違いホルモンを過 剰に産生する腺腫では、腫瘍の大小にかかわらず治療が絶対に必要です)。恥ずかしい話で すが、身体的な所見から時に先端巨大症と思われない症例に時に遭遇します。従って下垂体 腫瘍が疑われるときはかならず全部の前葉の下垂体ホルモン(GH, PRL, TSH, LH,FSH, ACTH)とそのホルモンが標的とする抹消のホルモン(IGF-1, FT4(甲状腺ホルモン),男性ホ ルモン(テストステロン)、女性ホルモン(E2)そしてコルチゾール)を早朝(8~9時)に必 ず一度は測ることがこのような見落としをしないためにとても重要です。しかし残念ながら 紹介されてこられるほとんどすべての患者さんで、これらのホルモンがきちんと計られて紹 介状に記載されていることはありません。 医師から下垂体のホルモンに異常はないですねと言われたときは、GH-IGF-1, PRL, TSH- FT4, ACTH-cortisol, LH/FSHーteststerone(男性では)ーE2(女性では)が計られてい
るか患者さん自身も確認されることも大切かもしれません(赤字のホルモンは特に測定さ
れていないことが多いホルモンです)。
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